立春と疾病


明日は節分ですね。立春にあたるこの日は、豆まきや恵方巻で邪気(鬼)を祓い、無病息災を願う行事です。

2020年1月、日本で初めてコロナウィルスの感染が確認されました。あれから6年経ち、今となればすっかり昔ばなしですが、当時そのニュースを見たとき、不覚にもワクワクしたことを覚えています。

中国の旧正月から、コロナウィルスの騒ぎが始まり、メディアを通して世間では様々な不安や憶測が飛び交っていました。

当時特に印象的だったのは、武漢から日本に帰ってコロナウィルスが発症してしまった方に対する世間の反応です。悪意のない誹謗中傷や恐怖の嘆き。そのあまりにも迫害的な声に、人類が過去にどれほど疾病というものに苦しめられてきたかの、本能を感じました。

人は脅威を恐れ閉じこもり、街は閑散とする一方で、病院には感染者が押し寄せ、必死に手を尽くすドクターが次々とウィルスに感染していく様子はまさにゾンビ映画の冒頭のように思えました。

かなり不謹慎な発言であることは自覚していますが、それでも心底つまらない人生に退屈を感じていた中で、たった1つのウィルスで世界中がパニックを起こし、崩壊していく様子に、私は希望にも似た感情を抱いていました。

しかし騒ぎもだんだんと落ち着いて、徐々に日常が戻り、その時感じていた高揚もすぐに薄れていきました。

渦中の当事者ではないからこそ呑気に言えることではありますが、それでも当時は、明日はどうなるんだろうと未来に興味がわくようなワクワクする非日常体験ができ、コロナウィルスの出来事は自分のなかでは案外良き思い出となっています。

今となってはコロナウィルスはありふれた感染症となりましたが、未知のウィルスとの戦いは常に人類の課題だと思うので、明日はしっかり豆まきしたいと思います。

以上です。またね👋


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