「子供を殺してください」という親たち


見たい漫画やアニメや本はたくさんあるのですが、自分の性格なのかいつまでたってもそれらに手を付けないせいで、数年前とそれらのラインナップはほとんど変わっていません。ほとんどというのは、いくつかは目的を果たしたというわけではなく、そのまま興味が消えただけです。

そしてこのブログを書くにあたりようやく手を付けたのか、というと別にそういうことでもなく、今回は数年前から読みたいと思いながらまだ読んでない漫画の話をしようと思います。(ちなみに1話だけ読みました。)

タイトルは

『「子供を殺してください」という親たち』です。

タイトルからわかるようにかなり重めな内容なのですが、作者が実際に経験したことをもとに描かれたノンフィクション作品です。

簡単に説明すると、主人公は精神保健事務所の職員で、何らかの精神的な問題を抱えた子供を持つ親からの依頼を受け、必要な機関に繋げるという活動をしています。

子供というのは未成年という意味ではなく、親から見た子供です。

その子供たちはみな病識がなく、医療にかかわることに好意的ないこともあり、作中に出てくる家庭状況はこじれて悪化している状態のものも多いです。

読んでいてわかりますが「殺してください」というのは単なる殺意ではなく、親自身の自責や、このまま子供に付き合っていては自分たちが壊れてしまうといった、逼迫した感情が伺えます。

現実逃避のようにも見えますが、これを言う親の気持ちは計り知れないほど切実な思いなのだろうなと感じます。

まだ1話しか読んでいませんが。(以下1話ネタバレ含)

ちなみに1話では、弁護士を目指すエリート大学生だった息子が、突然統合失調症を発症し手が付けられなくなった。みたいな話です。

初めて母親が、息子の違和感に気付くシーンがあります。いつものよう勉強している姿があるのですが、よく見ると息子が持つ教科書が上下さかさまなのです。

たったそれだけですが、その事実がとても大きな問題であることがすぐにわかります。

親しい人間、ましてや家族のそういう変化は、起こった事実以上にショックが大きいと感じました。

時折母親が、優秀だったころの息子の姿を思い出すのですが、それがやけに痛々しく映りました。きっと母のその思想自体も彼にとって重荷になっていたんだろうなと。

その後症状は悪化し、結局彼は家には帰れず、精神科病院で暮らすこととなります。表情は、療養中と比べ幾分と穏やかで、毎日職員に妄想の話をするのです。彼は病気の世界で生きていくことを選んだのだと。

家族は1度も面会に来なかったそうです。

ここまで読みました。数年前に。

いやー面白そうですね。これはいつか読みたい漫画間違いなしです。いつかは絶対続きを読むでしょうねこれは。

   

余談

私が高校を卒業するころの話ですが、私が通っていた高校では年度末ごろに生徒に図書室に追加してほしい本のアンケートがとられます。私は卒業するので関係ないですが、ふと思い出してこの漫画を推薦しました。

もっと早くアンケートを取ってくれれば読めたのにと悔しい思いはありますが、ぜひ子供の立場の人間に読んでほしいと思っていたところだったので良しとしました。

卒業間近、アンケート結果が図書室に張り出されたので、なんとなく見に行くと新しい本として迎えられていました。

在校生へのお土産です。

以上です。またね👋


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